so.laを退職してBuzzFeed Japanに転職しました

こんにちは、日西愛(ひにしあい)です。
2017年末にso.laを退職して、2018年1月からBuzzFeed Japanに転職しました。

退職エントリを書くことは人生でそう何度もあることではないので、Webやデジタルマーケティングに関わる人や転職を考えている方にとって何か参考になれば幸いだなと思いながら書いています。あと、割と長めです。そこは本当にすみません。


ひにしは何をしてきた人なのか

20歳から働き出して早14年、今回で6回目の転職になります。それぞれの会社の在籍期間はまちまちですが、転職回数はまあまあ多い部類になるのだとおもいます。

くわしくは下記にあるので興味のある方はどうぞ
http://hinishi.com


簡単に言うと、
SEOをメインにWebのマーケティングとかやってて最近は副業でライターもやっていた人
って認識でOKです。


so.laとの出会い

これとかこれこれなんかですっかりWeb界隈で有名になったso.laの社長辻さんは元々SEMを中心とした広告代理店時代の同じ部署の同僚でした。

早いもので12年くらいの付き合いで、辻さんは出会った当初から修羅の如く仕事に突き進む方で寝ても覚めても、たぶん寝ててもSEOという勢いで仕事をしていて、ただただ「ものすげーな」って思いながら辻さんのクライアント様案件をお手伝いをさせてもらったり、新規提案の相談をさせてもらっていました。

その後、私も辻さんも会社を辞め、私は大手インターネット通販サイトのSEO担当とかをやりながら、SEO界隈の女性を集めたSEO女子会を主催したりと細々と活動をしていました。

辻さんは独立され、その後株式会社so.laとして法人化をしてしばらく経っていました。その頃私自身が「SEOがなんだかんだずっとやってきた仕事だし一番大変かもしれないけど、最終的にSEOで独立できるくらい力をつけられて、信頼できる人の所で働きたいなー」と思って辻さんに相談し、なんとか拾ってもらったのがso.laで働きだしたきっかけでした。

※余談ですが、CSS Niteというウェブデザインやウェブマーケティングに関するテーマを総合的に扱うイベントで年に1度のSEOがテーマの会において、辻さんとアイレップSEM総合研究所長の渡辺さんが登壇依頼を受けた日が私の結婚式と被ったことで、基調講演及びトリとして指名されていたお二人とも登壇不可となり、イベント自体の日程が延期されたのは申し訳なさの極みと同時に。代わりに辻さんは私の結婚式でとても良い挨拶をしてくださいました。



so.laでの仕事

最初にお伝えしておくとso.laでの私は本当に本当に本当にダメ社員でした。
依頼されたルーティン業務を忘れる、データのうっかりミス、依頼事項の確認ミスなど辻さんにとって「役に立たないなあ」と思われる場面も多かったんだろうなと思います。よく4年も置いてもらえたなあ…。

それに圧倒的な熱量と覚悟をもってSEOに取り組まれている辻さんに対して、同等以上の熱量を持ってあらゆる面から取り組まなければならないその覚悟と姿勢を私はSEOにたいして持つことができなかったのだとおもいます。

自然と私がそんな中でも役に立つことが少しでもできる、アクセス解析周りやコンテンツ改善などの仕事を分担して受け持つことが増えました。

特にお客様と二人三脚で進めていくコンテンツ制作にSEOを意識するためのマインド部分からの仕組みつくりや着実にPDCAを回して、検索流入を徐々にでも右肩上がりにしていく取り組みをたくさんの素晴らしいお客様と行えたことは大きな財産になりました。

so.laに在籍した4年でも、SEOやWebマーケを取り巻く環境は大きく変化をしました。
特にSEOにおいては圧倒的な成果を出すためにやるべきことが多角化し私のso.la入社時と比べ何倍にも増えています。

大規模サイトであればあるほど、マーケティング戦略や時にはテレビCMすらもSEOを意識して出稿を行うようなことすら必要となってきています。

HTMLソースやhタグがどうこうといったことはますます意味をなさなくなってくるであろう今後において、この戦場で戦い続けること、それ自体がより厳しくなっていくことは確かです。この戦場の中で、これまで通り辻さんを裏方として支えるのか、自分がその戦場に1人で傷だらけになりにいくのか?ずっとずっと考え続けていました。

1人で戦いに出る覚悟を最後まで持てなかったのです。so.laから競合他社や代理店に行くことは自分の中ではありえないことだったので、この2択に自分を縛り付けていた部分もあったのだと思います。

日本においてSEOのプロとしてトップ集団にいる辻さんとがっぷりと4年も近くで仕事ができたことで、至極当たり前のことながら「これだけの成果を出すにはその何十倍もの時間やいろんなものを注ぎ込み続ける覚悟とそれを楽しめる力」を持続させ続けることの大変さとそれを体現することの凄みを肌で感じました。

また、SEOだけでなく辻さんの広告やSNS、その他のアンテナの張り方だったり、アラートにつながったり、今だけではなく未来につながるルーティンワークの作り方など勉強になることがたくさんありました。ありすぎました。

ものすごく会社が忙しい状況にも関わらず、快く送り出していただいたことには感謝しかありません。本当に本当にありがとうございました。


BuzzFeed Japanへ転職のきっかけ

これは確実に2015年から始めたライターとしての活動がなければ想像すらしない未来でした。

ただ単にコンテンツを作るだけではもちろん意味はなく、ウェブ上の人々から支持をされ、伝搬するようなコンテンツのアイデアの発想の仕方や、作り方、ソーシャルにおける振る舞いや工夫等も含めた、トータルでしっかりとしたコンテンツを使ったマーケティングをご提案できることは、SEOの仕事としても必要不可欠な要素でした。

そんな中でウェブ上で次々にバズるコンテンツを書き続けている、ヨッピーさんとセブ山さんの「Webライター塾」に参加をし、ある記事で大きくバズることができたのがライターとしてのお仕事を始めるきっかけになりました。実はこのライター塾も当初は辻さんが参加したかったものの、「2週に1度の記事提出」などがハードルとなり、代わりに私が会社からお金を出してもらう形で参加をしました。この点でも辻さんの一言がすべてのきっかけでした。

so.laに転職後、早い段階でSEOだけを武器に戦うことは難しいなと感じていた私にとって、SEOと掛け算で相乗効果で活かせる新たな武器がほしいと思っていました。

Web解析やデジタル広告やDMPなどのデジタルマーケ界隈しか目に入っていなかった私にとって、結果論ではありますがまさか「記事を書けること」「伝搬を意識した構成や企画ができること」が自分自身の大きな武器になるとは思ってもみませんでした。

ありがたいことにその時期からいくつかの媒体で寄稿記事や連載記事を書く機会に恵まれ、もはやSEOとしての「日西愛」ではなくライターとしての「ひにしあい」として認知いただいていることを感じる機会が増えていきました。

今後どうキャリアを積み重ねていくのか?を考えた時に、ライターとしてお世話になった編集者さんやライターさんが在籍するBuzzFeedで募集中のポジションについてお話をうかがう機会があり、なかなかのスピード感でお話が進み今回の転職になりました。

非常勤ライターとしてひにしあいが書いた記事まとめ

●BuzzFeedで何をするのか?

肩書としては「Social Media Strategist(ソーシャルメディアストラテジスト)」というポジションになります。各SNSでの記事配信や効果測定、改善のPDCAを回すことがメインぽいのですが、課題である検索流入の改善や記事の執筆もしますし、解析周りなども含めていろいろいろ積極的にかかわっていきたいと考えています。

特にソーシャル周りについては、わからないことが多すぎ且つ経験が無いのでそちら界隈の皆様、ぜひともぜひとも仲良くしてください。よろしくお願いいたします。

これまで持っていた武器(SEOやWebマーケティングの知識や経験)と新たな武器(ソーシャルやバズ)を掛け合わせて、エンゲージメントの深耕や新たな取り組みなどなどを着実に実行していくことでBuzzFeedの認知や収益面の成長につながることが1つでも多くできるように力を尽くします。

そのためには自分自身を絶えず成長することができるようがむしゃらにやるっきゃないなーと考えています。

女性、30代としてのこと

突然ですが私は今年で35歳になります。今回の転職に際して「妊娠・出産」のことも考えました。
もし、入社してすぐに妊娠したらどうしようとか、産んでから転職がいいのかなとか、そもそもフリーランスになったほうがいいのかなとか…
この年代でこの性別だからこそ悩むことも当然ありました。

考えまくった挙句導き出されたのは、

「その時考えるしかない」ってことでした。

未来を想像してあれやこれや考えることが悪いことではないと思います。
でも、そんな「こうかもしれない、ああかもしれない」という想定にがんじがらめにされて、一歩を踏み出せないことの方が私にとっては「もったいないな」と思いました。

だって、明日死んじゃう可能性だって0ではないから

まずは動いてみようと思いました。同じように悩んでいる人がいたら、こう考えた35歳もいるぞと、1つの例として参考にしてもらえたらうれしいです。

最後に

Web界隈は特に変化の激しい業界です。今回私が就く仕事や行う業務はそもそもSNSがなかったら存在すらしません。仕事を始めたころの14年前の私に伝えてもちんぷんかんぷんでしょう。

また5年後、10年後私が何をしているか正直想像もつきません。

でも、その変化に対して自分自身も柔軟に対応して行くしなやかさと何か軸になるもの、
武器を増やしつづけることを少しずつでもできていれば、未来は開いていけるんではないかと信じてやり続けるしかないなーと思っています。

今後かかわっていただける皆さん
これまでお世話になった皆さん
この記事を読んでくれたあなた

皆様まとめて今後ともよろしくお願いいたします。